赤ちゃんの大冒険
と
をお読み頂き、
「お産」が、
いかに赤ちゃんにとって、
過酷な冒険か、
おわかりいただけたのでは、
ないでしょうか。
ですが、
まだあるんです。
硬い骨盤である「骨産道」を、
通り抜けるのも大変ですが、
それと同時に、
「軟産道」も、
通り抜けないといけないんです。
「軟産道」とは、
子宮下部から子宮口、
膣、
会陰部
です。
「軟産道」という字から、
軟らかい通り道なので、
赤ちゃんにそれほど、
負担が無いように思うかもしれませんが、
実は、
そうではないんです。
赤ちゃんは、
軟産道の2カ所の出口を、
自分の頭でこじ開けて、
出なければなりません。
まず、
一番目の出口は、
子宮口です。
子宮口は、
妊娠中は、
流産や早産をしないように、
硬く閉じられています。
ですが、
赤ちゃんが胎外へ出る
決心がついたころ、
それを、
キャッチしたお母さんが、
子宮口を軟らかくする
ホルモンを出し、
出口が開きややすいように、
準備をし始めます。
そして、
陣痛が始まると、
子宮内の圧が高くなり、
子宮口にめがけて圧をかけるので、
少しづつ、
子宮口が開き始めます。
しかし、
その陣痛だけでは、
子宮口は全部開けられません。
陣痛によって、
押し下げられた、
赤ちゃんの頭で、
こじ開けていくんです。
要するに、
陣痛のたびに、
赤ちゃんは
子宮口に頭突きをしている感じです。
最近の産婦さんは、
「軟産道強靭」といって、
もともと、
軟産道が硬い方が、
増えています。
その上、
この時に、
お母さんが、
緊張していたり、
力が入っていると、
子宮口を柔らかくするホルモンが、
出なくなります。
それだけではなく、
子宮口は筋肉でできているので、
お母さんに力が入ると、
逆に硬く閉ざしてしまうことになります。
本来なら、
お母さんの協力で、
軟らかく開きやすくなっている、
出口を頭で開けていくのに、
逆に、
硬く閉ざされてしまっているので、
赤ちゃんは
子宮口を通り抜けるのに、
とても苦労をします。
さらに、
骨盤が歪んでいたり、
子宮の形が悪いと、
非協調性の陣痛に
なるために、
子宮口に均等に圧がかからず、
子宮口が万遍に開きません。
そうすると、
赤ちゃんの頭の
進行方向を歪ませたり、
子宮口の開いていない部分が、
赤ちゃんの頭にくっついて、
下がってきて、
なかなか、
開ききれなくなったりして、
赤ちゃんは、
不快で苦しい思いが続きます。
調度、
私たちが、
とてもきつくて分厚い、
タートルネックに、
無理矢理、
頭を通そうと
しているような感じです。
そうして、
ようやく子宮口を
脱出しても、
次の、
難関は、
お母さんの膣です。
お母さんが、
普段から、
股関節や、
骨盤底筋群付近を
柔軟にしていないと、
その通り道も、
硬く窮屈です。
しかも、
お母さんが便秘していると、
膣の下にある腸に、
たくさんの硬い便がたまっていて、
その凸凹を感じながら、
赤ちゃんは膣を通り抜けます。
そして、
最後の出口が、
会陰部です。
ここも、
お産の時に、
お母さんが、
緊張していたり、
力が入っていると、
当然ゆるみがないので、
硬く伸展性が悪くなり、
なかなか開きません。
軟産道を、
赤ちゃんが楽に通るためには、
いかに、
軟産道が柔らかく、
伸びやすくなっているかが大事です。
赤ちゃんが
硬く伸びない軟産道を、
通るのには、
とても時間がかかり、
頭も顔も、
その間ずっと、
その窮屈な場所にとどまっているので、
とても苦しいです。
それと同時に、
硬く伸びにくい軟産道だと、
お母さんの、
損傷も大きくなります。
子宮口が裂ける
頸管裂傷や、
膣壁裂傷・会陰裂傷、
もしくは、
会陰切開を入れることになるでしょう。
お母さんが楽に産むためにも、
赤ちゃんが楽に生まれるためにも、
赤ちゃんが、
スムーズに軟産道を通れるように、
お産の時に、
リラックスできるように、
トレーニングをしておくことが大切です
あなたはもう、
会陰部を柔らかく、
伸びやすくするための
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