2回にわたって、

便秘の怖さについて

お話を致しました。

妊娠中は、

便秘になりやすいので、

特に予防が大切です。

便秘になってからよりも、

便秘にならないように、

日頃から注意して頂きたいです。

便秘の予防には、

いろいろありますが、

今日は、

便秘に効く、

三つのツボについてお話をいたします。

「便秘にツボ?」

とお思いでしょうか?

ツボとは、

「経穴(けいけつ)」のことで、

「中医学、漢方医学、経路学の概念で、

体内の異常に応じて現れるもので指圧、

鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、

諸症状の緩和を図るものである」

(Wikipediaより)

とあります。

東洋医学では、

経穴は特定の内臓の体内連絡路である

経路上に分布して、

経穴、経路、臓器は、

相互に関連していると考えられています。

ですから、

調整したい内臓と関連している経穴、

すなわちツボを刺激することで、

内臓に働きかけることができると

考えられています。

そこで今日は、

便秘をう予防するために、

腸を刺激する、

ツボをご紹介致します。

一つ目のツボは、

「百会(ひゃくえ)」です。

「百会」は、

「百(多種多様)」

な経路が、

「会う(出会う・交わる)」

という由来の名前です。

「百会」は自律神経と直結していて、

その働きを整えてくれます。

自律神経は、

全身の内臓や血管の機能を、

コントロールしている神経のため、

この働きを整えることで、

身体全体に、

その効果を発揮してくれます。

腸も自律神経に

支配されているので、

「百会」を刺激することで、

腸の働きを整えることになり、

便秘を予防してくれます。

自律神経の働きは、

精神面にも影響するので、

「百会」を刺激することで、

ストレスや不眠症も緩和され、

「癒しのツボ」

とも言われます。

この「百会」は、

頭の頭頂部にあります。

両耳の穴を結んだ横のラインと、

眉間の中心から頭のてっぺんに、

垂直に引いたラインの交わる位置です。

ゆっくり探すと、

少しぶよぶよと柔らかかったり、

凹んだいる部分があります。

つむじとは違いますので、

間違えないようにして下さい。

その部分に右手中指を当てて、

真下に向かって5秒くらい、

ゆっくりと押します。

ズーンと響く感じがあったら、

効いていると思います。

二つ目は、

「神門(しんもん)」です。

「神門」は

「神様の入ってくる門」

という意味を持ち、

心臓や精神状態に

深く関わるとされ、

思考や意識といった、

精神世界との深い関わりを持っています。

「神門」は、

自律神経の副交感神経の働きを、

活発にするツボです。

ストレスフルで、

何かと交感神経優位になりがちな

生活の中で、

副交感神経が優位になることで、

自律神経のバランスを保ち、

心に安定と癒しをもたらします。

「神門」は、

手のひら側の小指から

手首におろした線と、

手首のしわの交わる所を、

反対側の指で押さえ、

手首を前後に動かした時に、

押さえた指が当たる骨のきわの、

小指側よりに少しへこんでいる

場所になります。

(せんねん灸HPより)

ツボを押す側の手の、

親指以外の4本の指で、

ツボを押される側の手首を、

そた側から支え、

親指で「神門」を5秒くらい

じんわりと押します。

筋の下に親指を

しっかりと潜り込ませて、

響くところまで、

しっかり押すことが大切です。

三つ目のツボは、

「合谷(ごうこく)」です。

このツボは妊娠37週未満の、

妊婦さんには禁忌です。

このツボを刺激することで、

子宮の収縮を促すからです。

妊活中の方も、

妊娠の可能性がある時は、

刺激しない方が良いです。

「合谷」は手の親指の骨と、

人差し指の骨が合流する所から、

やや人差し指よりにあります。

(せんねん灸HPより)

反対側の親指で押して、

ジーンとくる箇所があったら、

そこが合谷です。

ツボは、

その大きさによって、

「溝」・「池」・「渓」・「谷」

とあり、

「谷」は最も大きな経絡の合流点で、

体の中でも特に重要なツボとなります。

「合谷」は、

腸から上がってきた気が集まり、

そこから上昇して口のわきを通り、

鼻のあたりで交差して、

頭部へ抜ける経路を通っています。

そのため腸だけでなく、

顔面から頭部にかけての

効果も多くあり、

「万能のツボ」

とも呼ばれています。

また「合谷」を刺激すると、

あの「脳内麻薬」とも言われる、

「エンドロフィン」という、

鎮痛効果の高いモルヒネ様の物質が、

大量に分泌されます。

そのため、

脳が感じる痛みを緩和してくれます。

ですから、

どこか痛いときなどにも、

痛みに効くツボです。

もちろん、

お産の時の陣痛や産痛にも、

効果を発揮してくれますので、

覚えておいてくださいね。

これらのツボを、

便秘のために刺激する時には、

すぐに排便に行ける状態の時を

選んで刺激しましょう。

できれば、

腸結腸反射も利用して、

食後5〜10分くらい後の、

リラックスタイムがいいです。

特に朝食後に行うのが、

より効果的です。

ツボを刺激する時に、

温かいお茶などを飲むと、

ツボの効果がよりUP致します。

最初に「百会」を

刺激してから、

次に「合谷」

そして「神門」の順で

行うのが効果的です。

正期産に入っていない妊婦産や

妊娠の可能性のある時は、

くれぐれも、

「合谷」は刺激しないでください。

1回に5秒ぐらいを、

ゆっくりとじんわり刺激し、

左右交互に、

3セットくらい行います。

だいたいツボを刺激して、

10〜15分くらいで、

便意が生じることが多いので、

便意が生じたら、

タイムリーに排便に行ってください。

その時に、

排便をしないと、

そのツボの効果は

なくなってしまいます。

ツボの刺激は、

いつでも、どこでも、

簡単にできます。

便秘になって、

下剤などの内服薬を使用する前に、

まずは自力で排便ができるように、

セルフケアをしてみてください

あなたが今まで以上に、

楽しく・美しく・自分らしく過ごせますように*:..。o○☆゚・:

最後まで読んでくださり、
ありがとうございましたo(^-^)o