先日の当直の時の、

破水で入院してこられた、

初産婦のA様のお話です。

A様は20:00前頃から、

陣痛が始まって、

20:30に破水したのでと、

21:00にご主人様と一緒に、

入院してこられました。

ご主人様と妹様が、

立ち会い出産をする予定です。

入院時は、

子宮口が3cm開大。

陣痛も、

始まったところなので、

まだ時間がかかりそうです。

お産の経過を、

A様とご主人様に説明していると、

ご主人様が、

「4:00には仕事に

行かないと行けないんです!」

と。

運搬のお仕事で、

朝早くからのお仕事だそうです。

「・・・・・・!」

Miss.Ooは、

びっくりしました。

これからお産になる方、

立ち会い出産を、

二人で希望されています。

初産婦さんなので、

4:00に生まれている

見込みは少ないです。

「えっ!

お産が終わっていなかったら、

どうするんですか?」

「仕方がないです。

仕事なので・・・・・・。」

「えっ!

でも、

これからお産ですよ!」

「お仕事、

どうにかならないんですか?」

Miss.Ooは詰め寄ります。

ですがA様も、

「行っていいよ!」

と仰います。

「本当にいいんですか?」

「本当にいいんですか?」

「お産はA様と赤ちゃんの、

命がけですよ!」

「この子が生まれるのは、

この1回だけですよ!」

「赤ちゃんが、

命が生まれる瞬間に立ち会える、

チャンスは、

人生の中で、

何回もないですよ。

しかも、

我が子が生まれてくる時に、

立ち会えるなんて。」

A様に対して、

「本当に、

お産の途中でご主人様が、

いなくなってもいいんですか?」

「心細くないんですか?」

ご主人様に対して、

「本当にお仕事に

行っていいんですか?」

「こんなA様を、

置いていけるんですか?」

「この機会は、

もう二度とないですよ!」

というと、

ご主人様が、

「そうですね。

一度職場に調整できないか、

掛け合ってみます。」

と。

その時の、

A様のなんとも言えない、

嬉しそうな表情。

そうなんです。

やっぱりA様も、

本当はずっとそばにいてて

ほしいんです。

お仕事に対する責任と、

簡単にシフトなどを

変えられるものではないことは、

Miss.Ooも、

お仕事をしているから、

わかります。

ですが、

お産のことを、

本当に大切に思って、

その上で、

本当に仕方がなく、

お仕事のことを

言っているのか

ということなんです。

お産を一緒にすることを、

大前提に、

お仕事を、

調整しようとしているか

ということなんです。

ほとんどの方が、

そこまで真剣に、

お産のことを

考えていないように思います。

愛する妻と、

愛する我が子が、

命がけでお産をする。

そのこと以上に、

本当に大切なことが

あるのでしょうか?

大袈裟かもしれませんが、

お産の時に、

もしも何かがあれば、

これが、

最後のお別れになる

ということもあり得るんですよ。

結局ご主人様は、

職場に掛け合って、

お仕事を調整されました。

そうです。

やれば、

できるんです。

ただ、

本気でやらなかっただけなんです。

どうしても、

お仕事の都合がつかないのなら、

それは、

仕方がないのかもしれません。

Miss.Ooとしては、

それでも都合をつけては

いただきたいところですが。

でもほとんどの方が、

そこまでして、

お産に立ち会う必要があると、

考えていないんです。

やはり、

お産が他人事なんです。

妻がお産をすると

思っていて、

自分も一緒にお産をすると、

思っていないんです。

なので、

「間に合えば。」

とか、

「仕事がなかったら。」

とかと、

平気で言えるんです。

産む方も、

ご主人様も、

はっきり言って、

お産をなめています。

お産が順調に行くものだと、

勝手に思っています。

お産で、

産婦さんが亡くなる可能性は、

正直ごくわずかです。

ですが、

お産が急変して、

大出血になったり、

赤ちゃんの状態が悪くなったり、

帝王切開術になったり、

吸引分娩になったり・・・・・・

ということは、

日常的にあることです。

そんなことがあっても、

ご主人様がそばにいなければ、

産婦さんは、

陣痛のきている状態で、

それらの説明を受けて、

時には判断を

迫られる時もあります。

大事な大事な赤ちゃんが

生まれる時、

一番ベストな状態で、

赤ちゃんを迎えられるように、

最大の努力を、

して頂きたいと思います。

無事、

お産に立ち会えたご主人様は、

「立ち会って良かったです!」

「この場にいなかったのかも

しれないと思うと、

考えられないです。」

「なんで、

立ち会えないのは、

仕方がないと思えたのか・・・・・」

と、

お産に立ち会えたことを、

本当に喜んでおられました。

A様も、

「仕事だから、

仕方がないと思っていました。」

「産むのは私だし、

私が頑張らないとと。」

「仕事場に連絡してくれて、

めっちゃ嬉しかったです!」

「主人が生まれる前に、

仕事に行ってたらと思うと、

ゾッとします。」

と本当に、

嬉しそうに仰っていました。

お産って、

あなたとご主人様にとって、

どういうものでしょうか?

人生の中で、

最高に大切なことでは

ないんでしょうか?

ちょっと、

お産のことをなめていませんか♪