あなたは、
「吸引分娩」
という、
お産の方法をご存知ですか?
決して、
珍しいお産の方法ではないので、
詳しくは知らなくても、
聞いたことは
あるのではないでしょうか。
簡単に言うと、
子宮口が全開大になって、
あともう少しで、
赤ちゃんが生まれそうな時に、
赤ちゃんがそれ以上、
下がってこなくて時間がかかる時や、
お母さんや赤ちゃんの状態が悪く、
早くお産を終えないといけない時に、
専用の吸引器を用いて、
赤ちゃんの頭を、
吸引して引っ張り出すことで、
お産を終える方法のことです。
吸引分娩になると、
今まで全然進まなかった赤ちゃんが、
グーンと引っ張り出されるので、
お産はすぐに終了いたします。
時には、
1回ではお産にならず、
2回、3回吸引する時もありますが、
時間は、
何十分もかかることはありません。
赤ちゃんが、
しんどい状態になっている時には、
早く産んであげて、
赤ちゃんに必要な処置ができるので、
お産を進める上では、
とても効果的な方法です。
この吸引分娩のおかげで、
母児の予後が良好な状態で、
お産を終えれたことも、
数え切れません。
ただMiss.Ooは、
吸引分娩の後、
いつも思うことがあります。
頭を吸引器で引っ張られるのって、
どんなだろう。
陣痛の力で押されていても、
なかなか進めない、
硬い骨盤の中を、
吸引器のすごい圧力で、
無理にひっぱられるのって・・・・・・
お笑い芸人さんたちがしている、
パンストを顔に履かせて、
強く引っ張って、
脱がせる時のような感じでしょうか?
ただ引っ張られるだけではなく、
硬くて狭い骨盤の中を、
無理やりに、
引っ張られていく。
「止めて!」
とも、
「痛い!」
とも何も言えない状態のままで、
しかもいきなりに。
痛くはないのだろうか?
苦しくはないのだろうか?
赤ちゃんは、
いきなり頭につけられた、
吸引器で引っ張られるのを、
どんな風に
感じているのでしょうか?
(日本産婦人科学会より)
時間がかかるお産には、
それなりの理由が
あることが多いです。
例えば、
回旋がうまくいっていないとか、
赤ちゃんにお臍が
巻きついている時とか、
例えば、
お母さんに体力がなかったり、
すごく緊張していて
硬くなっている時とか。
そのままのスピードで進む方が、
赤ちゃんやお母さんに都合が悪い時には、
赤ちゃんはお産のズピードを緩めて、
それらの問題に対処できるように、
調整をし始めます。
なので、
特に母児に何の問題もなければ、
ゆっくりと、
陣痛が強くなるのを、
待った方がいいことが多いです。
ですが、
母児の状態が悪い時には、
そうも言ってはおられません。
吸引分娩も
必要になることがあります。
吸引分娩が無理な場合は、
帝王切開術での
お産となることが多いです。
吸引分娩と帝王切開術と、
どちらがいいのかと聞かれると、
それも難しい問題です。
それぞれに、
メリットとデメリットがあります。
とりとめもなく、
吸引分娩について
お話をしました。
要するに、
何を言いたいかというと、
吸引分娩は、
決して赤ちゃんにとって、
優しいお産ではないということです。
あなたにとっても、
狭い産道を無理やり赤ちゃんが通るので、
膣壁や会陰などの、
裂傷が起こることも多いです。
あなたの責任に関係なく、
吸引分娩になることはあります。
ただ、
お産の準備が足りない方が、
吸引分娩になるリスクが高いのは事実です。
頭を無理やり引っ張られる、
という衝撃的な思いを、
あなたの大事な赤ちゃんに、
させることがないように、
今からお産の準備を
しっかりとしておいてくださいね
あなたが今まで以上に、
楽しく・美しく・自分らしく過ごせますように*:..。o○☆゚・:
最後まで読んでくださり、
ありがとうございましたo(^-^)o
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