最近では「立ち会い出産」が

当たり前になってきましたね。

その時に、
“誰に立ち会ってもらうか”は、
実はとても大切な選択になります。

里帰り出産をされる方も多く、
立ち会う方は
パートナー、または実母、

あるいはそのお二人、

というケースが多く見られます。

もちろん、
パートナーか実母の

どちらかだけの場合は、

特に問題が起こることは

少ないのですが・・・・・・

お二人が一緒に立ち会う場合、

時々、

私は「これは少し難しいな」と

感じる場面があります。

それは、

実母が娘を思うあまりに、

ある意味

“でしゃばりすぎてしまう”

時です。

パートナーがそばにいても、
実母が主導で娘をケアし、

飲み物を渡したり、

マッサージをしたり。

母と娘は“女同士”だからこそ、
言葉にせずとも

通じる感覚があります。

それは、

とても素晴らしいものです。

でも一方で、
その空間に“もうひとり”——

これから一緒に

赤ちゃんを育てていく、

「パートナー」がいることを

忘れてはいけません。

実母は、

これから生涯を

ともにする相手ではありません。

あなたと赤ちゃんの

未来を支えていくのは、

パートナーなのです。

お産という、
人生でもっとも大きな出来事のひとつを、
誰と一緒に乗り越えるのか。

それは、
その後の家族の絆を

大きく左右します。

パートナーは、

お産の経験もなく、

義母への気遣いもあり、

遠慮がち。

だからこそ、

実母がすべてを先にしてしまうと、

何かしたいと思っても動けず、

無力感を抱えてしまいます。

さらに時には、
「お母さんの方がいい」
「お母さんと全然違う！」
と、

パートナーの手を

退けてしまうことも。

その時、

パートナーの心はどう感じるでしょう？

“何かしたかったのに”

“関わりたかったのに”

そんな思いのまま、

お産が終わってしまったら・・・・・・

あなたにとっては良いお産でも、

パートナーにとっては

“蚊帳の外”の

体験になってしまいます。

そうならないために。

今のうちから、
お産の中でパートナーに

「何をしてほしいか」

そして、

「パートナーには何ができるか」

ぜひ、

一緒に話し合っておいてください。

立ち会い出産の意義は、
あなたのサポートを

することだけではありません。

命をかけたお産を

“共に経験する”こと。

それが、

パートナーの責任感や父性を育て、

赤ちゃんへの愛着や絆を深めていく、

何よりのきっかけになるのです。

あなたも、

無事に赤ちゃんを産みきったことで、

自信がつき、

自己肯定感が上がるように、

パートナーもまた、
あなたと赤ちゃんを支えられたことが、
大きな自信と誇りになるのです。

それが、

お産という特別な時間の力です。

お産は、
あなたと赤ちゃんと、

パートナーの３人が結びつく、
かけがえのない経験。

ぜひ、

誰とどんなふうにこの日を迎えるのか。

今日から少しずつ、

一緒に考えていきましょう。