前回は、

どこで帝王切開術を受けるかで、

その傷跡の美しさは

大きく変わるとお話しいたしました。

私自身も、

帝王切開術ではないですが、

開腹手術を

受けた経験があります。

その時に、

私は傷跡に

かなりこだわりました。

というのも、

遠い昔ですが、

形成外科で働いていたことが

あるからです。

産科と混合で、

形成外科が同じ病棟だったんです。

その時に多くの方が、

開腹手術の後の、

お傷の瘢痕後の、

形成手術のため

入院されていました。

表現は悪いのですが、

お傷跡が、

軽い方はミミズ腫れのように、

ひどい方は、

芋虫のようにぷっくりと、

茶色く盛り上がっていました。

またお傷によって、

皮膚が引き攣られている方も

おられました。

そんな状態のお傷跡を、

形成外科の医師は、

物の見事に、

綺麗に形成されていました。

その時も、

帝王切開術の手術にも、

入っていましたので、

縫い方が全然違うのを、

知っていました。

なので、

結果も大きく違うのです。

その時に、

いつも思っていました。

最初から、

その手術をした医師が、

こんな風に、

縫合をしてくれていたら、

わざわざ、

改めて手術をする必要もないのにと。

なので、

私が手術をする時は、

お傷跡にこだわってくれる

医師がいる病院を探して、

手術を受けました。

手術を受ける理由が、

命に関わるような

大きな問題ではなかったので、

病院を選択する余裕があったから

できたことです。

ただ、

予定の帝王切開術だと、

同じように選択する余地が

あるのではと考えます。

緊急の場合には、

優先すべきことが異なるので、

仕方がありませんが。

そして、

その形成外科で、

働いていた時に知った、

お傷の手当の方法があります。

私自身の時も、

もちろん実践いたしました。

まずは、

お傷に外力を与えないということです。

どういうことか、

特に縦切りの場合なのですが、

お傷が、

外側に引っ張られないように、

腹帯やガードル、

ウェストニッパーなどで、

お傷(皮膚と皮膚)が寄せられるよに、

少し締めた状態を

保つということです。

二つ目は、

お傷に物理的刺激を

与えないということです。

どういうことか、

お傷が洋服や下着で、

擦れたりすることがないように、

お傷をガーゼや、

ガーゼハンカチなどで、

覆うようにして保護しておきます。

回復して、

お傷が治りかけてくると、

痒くなることもありますが、

絶対にかいてはいけません。

どうしても痒い時には、

軽く叩くようにするか、

小さなアイスノンなどで、

冷やすようにすると、

少し軽減致します。

三つ目に、

お傷をテーピングすることです。

傷の両サイドの皮膚が、

外側に引っ張られないように、

傷がより合うように、

テープによって、

固定します。

このテープは、

薬局なので市販されている、

3Mなどの絆創膏で、

大丈夫です。

ただ、

長期にわたって、

張り続けるので、

粘着力が良く、

肌に優しいものを選ぶ方が、

良いです。

色は肌色を選んでおいた方が、

目立たないので、

良いかと思います。

このテープを、

4cmくらいの幅に切って

何本か切って使用します。

お傷に対して、

垂直に貼っていきます。

要するに、

縦切りの場合は横向きに、

横切りの場合は縦向きに、

貼ることになります。

お傷の端は、

ギリギリに貼らずに、

お傷を超えて、

貼るようにします。

そうして、

お傷の部分を、

埋めるように貼っていきます。

貼る時には、

傷を寄せ合わせて、

少しテープを引っ張るようにして、

貼っていきます。

皮膚が敏感で、

テープにかぶれやすい方は、

お傷全部にテープを貼らずに、

横断歩道のように、

テープと同じ幅を、

開けるようにして、

貼っていきます。

そして、

次回テープを張り替える時に、

今度は、

貼っていなかった部分に、

テープを貼るようにすると、

皮膚への負担が減って、

かぶれにくいです。

テープは、

剥がれてくるまで、

基本は貼りっぱなしです。

テープが剥がれてきたら、

適宜張り替えます。

このテープをはずす時に、

最新の注意が必要となります。

テープを、

そのまま片側から、

同じ一方向に

剥がさないでください。

同じ一方向にはがすと、

お傷までの片方は、

お傷の方に引っ張られるので、

良いのですが、

お傷を超えたときから、

お傷が外側に引っ張られる様に、

なってしまい外力がかかります。

ですから、

片方を外側から、

お傷ギリギリまで剥がしたら、

もう片方は、

反対の外側から、

お傷ギリギリまで剥がして下さい。

その後、

残っと部分は、

お傷を両サイドの

引っ張ることのない様に、

片手でお傷を抑えながら、

お傷と垂直の方向に、

テープをゆっくりと

剥がしてください。

要すに、

絶対にお傷を外側に、

引っ張っては

いけないということです。

このテーピングは、

少なくとも3か月、

できれば6か月くらい、

続けられると良いです。

ただし、

皮膚が敏感で、

テープにかぶれて、

皮膚にトラブルが起きたり、

かえって痒くなり、

お傷に負担をかける様な時は、

中止した方が良いです。

いろんなメーカーから、

傷跡専用のテープも市販されていますので、

それらを活用されると簡単です。

4つ目には、

ケロイド化を予防する、

クリームや内服薬があるので、

それらを利用することです。

お薬を使うことに、

抵抗がなければ、

皮膚科を受診して、

相談すれば、

処方してもらえるかと思います。

手術した病院の主治医に、

相談してみても、

場合によっては、

処方してもらえるかもしれません。

最後に、

出産場所を今から探したり、

変えることは難しいかもしれません。

帝王切開術でのお産になる時は、

主治医などから、

手術の説明を受ける時に、

一度、

お傷のことについて、

相談をしてみると

良いかと思います。

ただし、

相談の仕方には、

気をつけてくださいね。

私が

手術が必要と言われた病院で、

お傷の事を相談した時、

「お傷と体とどっちが大事なの。

病気を治すことが一番でしょ!

そんなこと、

言ってる場合じゃないでしょ!!」

と医師から叱られました。

ちなみに、

女医さんだったのですが。

その病院では、

絶対に縦切りだと言われました。

そう言われた時に、

ここでは絶対に

手術をしないと決めました。

私が

こだわって選んだ病院では、

横切りで、

とても綺麗に縫ってくださったので、

大げさに言うと、

お傷を探さないとわからないくらい、

とても綺麗なお傷跡に、

なっています。

お傷にこだわるかどうかは、

価値観の問題です。

「気になる・・・・・・」

という方のためのお話でした

 

 

 

 

 

 

 

 

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