私は、

産婦さんを受け持った時に、

必ず二つのことを

お聞きします。

一つは、

最後の診察で、

子宮口が何cm開いていると聞いているかです。

そして、

もう一つは、

何cm開くとお産になるかです。

いわゆる、

子宮口の全開大が何cmかを、

知っておられるかです。

あなたは、

ご存知ですか?

これから、

ご自分と赤ちゃんの

命をかけて臨むお産です。

ご自分のゴールがどこで、

今どの位置にいるのか、

それらを把握しておくことは、

とても大切なことです。

例えば、

どこかへ車で出かけるとします。

目的地までの距離と、

今どこにいて、

残りは何Kmなのかがわかっていて、

このスピードだと、

あとどれくらいの時間で着くのかを、

ちゃんと理解して進むのと、

目的地も、

そこまでの距離も、

今どこにいるのかも、

その進むスピードもわからずに、

闇雲に、

車を走らせているのとで、

同じ気持ちで車を運転できますか?

後者の方が不安が募りませんか?

あと残りは何Kmあるのかが

わからないと、

目的地に辿り着くまでの、

時間の予想ができません。

お産も一緒です。

なのに案外、

子宮口の全開が何cmかを

知らない方が多いのです。

そして、

内診を受けても、

その診察した結果を

聞いていない方も多いんです。

これは、

診察をした医師や助産師の責任もあります。

診察をするのには目的があります。

診察をして、

現状を把握したら、

その当事者である、

産婦さんやご家族に、

その状態を説明する責任があります。

なのに、

その説明を怠っているのです。

時に説明をしても、

理解していない産婦さんもおられます。

その場合は、

説明の仕方が悪いと思っています。

ただ、

産む側としては、

医師や助産師の責任を

言っていても仕方がありません。

あなたと赤ちゃんの事です。

あなた自身で、

現状を把握しようと、

ちゃんと聞いておいて欲しいのです。

そして、

お産の経過についても、

最低、

目指すゴールが何cmなのか。

子宮口の全開大くらいは、

知っておきましょう。

目的地と、

ご自分のいる場所がわかってこそ、

今の状況や、

この後の予測を立てることができます。

現状を把握することで、

安心感に繋がります。

今から、

しっかりお産のことをお勉強して、

ご自分の歩む経路を、

理解しておきましょう

 

 

 

 

 

 

 

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