みな様は、

お産の時の会陰切開について 、

どのように考えておられますか?

お産の世界も、

色んな意味で格差が大きく、

良い悪いではなく、

同じ方でも、

選ぶ出産場所で、

全く違うお産の結果になります。

その中の一つに、

会陰切開をするかどうかがあります。

私が、

昔に働いていた市民病院では、

初産婦さんは 、

ほぼ全例に会陰切開をしていました。

ですが、

逆に助産院では、

初産婦さんであっても会陰切開はしません。

基本、

会陰切開を

してはいけないので、

何か、

お産を急がないといけない状況になったり、

会陰の大きな裂傷が予測されて、

止むを得ない時のみ、

応急の処置として、

認められているだけなので、

そういったよっぽどの状態でないと、

会陰切開をする事はありません。

その後に働いていた、

個人病院では、

その院長の方針で、

全く異なっていました。

最初に働いた病院は、

自然に裂けても、

ほとんどが切開と同じレベルの傷か、

それより浅い傷になるからと、

基本は会陰切開をしないスタンスで、

初産婦さんでも、

会陰切開率はかなり低かったです。

その次に働いた個人病院の院長は、

とにかく赤ちゃんにストレスを

かけない事を重視していたので、

できるだけ早く分娩を終える方針で、

初産婦では、

ほとんどが会陰切開をしていました。

今働いている病院は、

基本、

異常がない限り、

私たち、

助産師に任せて下さいます。

ですから、

一人一人の産婦さんを見て、

お産の状況と、

母児の状態から、

会陰切開をしたほうがいいのか、

裂傷が入ったとしても、

会陰切開をしないほうがいいのかを、

判断していきます。

会陰切開をせずに、

会陰の裂傷もいかないように、

お産を介助しようと思うと、

会陰部が、

柔らかく伸びてくれるのを待つため、

お産の時間はかかります。

ですが、

母児に異常がなければ、

お産を急ぐ必要はありません。

無理にいきんだりしなければ、

赤ちゃんの頭が下がるのに合わせて、

会陰部も、

ゆっくりと伸びていきます。

以前にお産を介助させて頂いた、

二人の初産婦さん。

先に産んだAさまは、

子宮口全開から、

約2時間40分で赤ちゃんを産みました。

途中で、

赤ちゃんの心音が少し下がり始め、

しんどいサインが出始めたのと、

会陰部が硬く、

進展が良くなかったので、

会陰切開をして、

お産を終えました。

3252gの標準的な体重ですが、

頭囲が34cmと少し大きめでした。

もう一人のBさまは、

母児共に異常がなく、

時間と共に、

会陰部も良く伸展していたので、

会陰切開をせずに、

そのまま産んで頂きました。

会陰部から肛門にかけての、

正中(体の左右の真中の部分)のラインに、

少しだけ裂傷がいきました。

ですが、

会陰切開を入れるよりも、

半分くらいのお傷です、

3578gの少し大きめの

赤ちゃんでした。

会陰切開を入れる時、

裂傷がいかないようにとか、

会陰切開よりも、

傷が綺麗に治るからと、

説明されることもありますが、

一概には言えません。

傷の程度が同じであれば、

切開のお傷よりも、

自然に裂傷でできたお傷の方が、

痛みは随分と楽です。

キズの縫いにくさは、

切れ方にもよりますが、

お傷の治りにあまり変わりはありません。

会陰切開を入れると、

必ずお傷ができますが、

自然に様子を見ると、

無傷の可能性もあります。

ただ、

反面会陰切開より、

大きな悲惨なお傷になる事もあります。

ですから、

どちらが良いとか悪いとか、

は言えません。

会陰にお傷を作らないためには、

出産場所の選び方から、

関係してきますし、

あなた自身が、

準備できることも、

結構たくさんあるんですよ

 

 

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