先日、

お産を2件、

介助させていただきました。

珍しく、

2件とも初産婦さんでした。

どちらも、

自然な陣痛の始まりで、

私が担当になった時、

Aさまは子宮口8cmで、

すでに破水されていました。

Bさまは子宮口が6cmで、

まだ破水されていませんでした。

Aさまは、

18:00に子宮口が全開されました。

ですが、

これまでの経過と、

現在の陣痛の強さを考えると、

まだ数時間はかかりそうです。

当直の病院では、

18:00がお夕食のお時間になります。

お食事を促すと、

「食べたくないです!」

と即答です。

昼食もあまり食べておられません。

それでは、

体力が持たず、

陣痛が強くなるどころか、

弱くなっていく可能性があります。

病院のお食事でなくても、

なんでも食べられるものでいいので、

ご家族に何か

食べられるものを準備していただいて、

とにかく、

何か食べるように促しました。

もちろん全部を、

お腹いっぱい食べてくださいとは言いません。

ほんの一口でもいいので、

お口に入れていただくようにお願いします。

最初の一口が食べれると、

もう少し食べれることが多いんです。

「食べられないです〜〜!」

と、

Aさまも負けずにおっしゃいます。

付き添っておられた、

ご主人様も、

「お昼も食べれてないので、

無理だと思います。」

とのことです。

そこで引き下がる、

私ではありません。

初産婦さんは平均でも、

子宮口が全開してから、

約2時間くらいはかかること。

ましてや、

今のこの陣痛だと、

もう少し時間がかかることが

予測されること。

さらに、

昼食もあまり食べておらず、

このまま、

夕食も食べないと、

エネルギー、

要するに産むための燃料が切れて、

さらに陣痛が弱くなること。

そうすると、

もうじきに、

赤ちゃんが生まれるどころか、

日付が変わっても、

産まれない可能性があること。

それでも、

いいなら、

食べるのも、

食べないのも、

Aさまの自由なので

食べなくてもいいことを

お伝え致しました。

すると、

Aさまの顔色も変わり、

ご主人様も、

食べれるものを聞いたり、

「ちょっとでも、

頑張って食べよう!」

「産むためだから、

お薬と思って頑張って!!」

と、

積極的に食べさせようと、

態度が変わりました。

ほとんど、

同じようなやり取りが、

Bさまと、

Bさまのご主人様ともありました。

Aさま同様、

Bさまも

「食べたくない!」

「食べれません!!」

と言い、

ご主人様も、

「痛がって、

食べるどころじゃないです!」

とおっしゃいます。

Aさまと違って、

Bさまは、

まだ破水もしていないし、

子宮口が全開にもなっていません。

陣痛も弱く、

はっきり言って、

まだまだお産の見通しも立ちません。

下手をすると、

体力がなくなって、

陣痛が遠のいてしまい、

お産が止まってしまう

可能性すらあります。

そのことを、

お伝えすると、

お産が止まって、

仕切り直しになるのは嫌だと、

なんとか、

食べようとし始めました。

そして、

お二人とも、

まったく手をつけようとしていなかった、

お食事を、

わずかですが、

それでもしっかりと、

頑張って食べられました。

 

本人が食べたくないから、

本人の気持ちを汲み取って、

食べなくてもいいよというのは簡単です。

ですが、

お二人とも

結果が目に見えています。

お産は、

気力もとても大切です。

「私が頑張って産むんだ!」

と言う強い気持ちです。

「食べれない」という気持ちは、

ご飯のことだけの問題ではありません。

お産に対する

挑み方につながっています。

「食べれない」

という気持ちは、

後ろ向きな感情です。

「食べれない」=「産めない」

につながります。

「食べよう!」

「食べなくては!」

は気持ちを前向きにさせ、

「食べるんだ」=「産むんだ」

につながります。

そして、

頑張ってお食事をした事を認め、

褒めて、

できている、

できた自分を感じてもらいます。

そうすることで、

へこんでいた気持ちが前向きになり、

産む力が湧いてきます。

 

体力のない方は、

陣痛が弱くゆっくり進むことが多いです。

そんな中、

エネルギーの補給もできないと、

なおさらお産が進みません。

あなたは、

体力に自身がありますか?

お産のための準備を、

どれだけできていますか?

リラックスしてお産に臨めるように、

準備をしておくことで、

体力の消耗を最小限に抑えられ、

お産の経過も

早めることができますよ

 

 

 

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