「あんたが動かんかい!」
先日の当直の時に、
立ち会い出産をされていたご主人様に、
思わず叫んでしまいました。
・・・・・・
残念ながら、
心の中ですが。
もちろん、
対応は笑顔で優しく。
「〇〇さまは、
今陣痛で動けないので、
ご主人様の方が、
かがんでみましょうか?」
と。
A様は立ち会い分娩希望で、
入院時からご主人様が
付いておられました。
私が当直で交代し、
分娩室に入った時、
ご主人様はテレビを見ながら、
椅子に腰をかけて、
A様の腰をさすっておられました。
子宮口が5cm開大し、
陣痛もどんどん強くなってきている時です。
ことの発端は、
A様がトレイに行った後です。
A様がトイレから出てきて、
分娩台に上がろうとした時に、
陣痛が来て、
A様は分娩台に手をついて、
陣痛が遠のくのを
待っておられました。
その時に、
ご主人様がA様に言ったのが、
「腰さすりにくいから、
かがんでくれるか!」
一瞬、
耳を疑いました。
と同時に、
「あんたが動かんかい!」
と、
思わず暴言を吐いてしまいました。
本当に、
直接そう言いたかったのですが、
そこは、
職業人としての立場があります。
ぐっとこらえて、
笑顔で優しく、
ご主人様にかがんでもらう様に、
お願いしました。
自分がムッとしたり、
憤慨している時ほど、
お仕事の時には、
冷静に優しく対応する様に、
心がけています。
私の怒りは、
この場には不要だからです。
Aさまご家族のお産が、
より良いものになるには、
ご主人様に、
今の態度は間違っていると、
注意することではなく、
ご主人様が、
A様の今の状況を理解し、
心からA様のために、
何かをしてあげたいと思って、
行動していただくことが大事です。
それともう一つは、
ご主人様の態度は、
ご自分本位で、
A様を思いやれていない
と、
私が感じただけで、
ご主人様はちゃんと
思いやっているかもしれないからです。
私が望む行動を
してくれていないからと、
自分勝手だと
腹立たしく思ってはいけないのです。
もしかしたら、
ご主人様は悪気なく、
やり方がわからない
だけの時もあるからです。
信じられないことですが、
相手を思いやっていても、
それを行動で、
適確に現せられない方が、
最近は多いんです。
お産の場面という、
非日常的な場面において、
普通だったら、
当たり前だと思うような行動が
取れない方もおられます。
ご主人様が、
自分がA様にに合わせるより、
A様を自分に合わせようとした行動が、
どういう真意だったか
を追求することには、
なんの意味もありません。
この、
唯一無二のお産を、
このご家族にとって、
最高のお産にするためには、
これから、
ご主人様にどうしていただくかが、
とても大切なのです。
A様にとっても、
ご主人様にとっても、
赤ちゃんにとっても、
やり直すことのできない、
大切な大切な、
本当に大切なこのお産。
器の小さな私は、
ついつい心の中で、
暴言を吐いてはしまうのですが、
いつも、
自分を戒めているのは、
「私の感情は関係ない!」
ということです。
Miss.Ooはご存知の通り、
立会い分娩を推奨しております。
幸いなことに、
立会い分娩をするご主人様は、
増えております。
その立会い分娩が、
絶対にそのご家族にとって、
最高のお産になるように、
ご主人様が立ち会ったことが、
絶対に良かったと、
ご家族が思えるように、
そのためには、
妊娠中からの準備が、
本当に大切です。
ほとんどの方が、
何をしていいのか、
知らないのです。
何となくはわかっていても、
そんな表面的なことではなく、
その真髄をわかっていないのです。
あなたは、
立ち会い出産をされますか?
それは、
誰のために?
何のために?
そして、
誰が何をするのですか?
何をしていいか
わからないご主人様。
何をして欲しいか
わからないあなた。
そんなままで、
お産がうまくいきますか?
そんなことも加味して、
あなたのオリジナルな
バースデザインを考えてくださいね
あなたが今まで以上に、
楽しく・美しく・自分らしく過ごせますように*:..。o○☆゚・:
最後まで読んでくださり、
ありがとうございましたo(^-^)o
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