「ウンチするみたいな感じですね!」

いきなり、

ウンチという言葉から始まって、

ごめんなさい。

先日の当直で、

お産の介助をさせていただいた、

産婦のA様からの、

お言葉です。

子宮口が、

全開になった時に、

もう、

子宮口が全開したので、

いきみたかったら、

いきんでも良いことを伝えると、

「どうやって、

きばったら良いですか?」

と聞かれました。

きばりたくなったら、

自然にきばると思うので、

きばりたいように、

好きにきばればいいことを伝えました。

「ちゃんとできるかなぁ〜!」

とおっしゃるので、

身体が勝手に、

きばってくれること、

赤ちゃんが下がって来たら、

きばるのを我慢しようにも、

できなくなること、

何も考えずに、

体に身を任せればいいことを、

お伝え致しました。

A様の陣痛は弱く、

子宮口は全開したものの、

まだ赤ちゃんも、

あまり下がっていません。

だから、

それほどきばりたくないのです。

ですが、

もう少しお産が進み、

赤ちゃんが下がって、

陣痛も強くなれば、

ガマンできないほどの、

いきみが自然におとずれてくれます。

お産は、

赤ちゃんと産婦さんに、

特に問題がなければ、

何一つ、

急ぐことはありません。

ただ、

ひたすらその時が来るのを、

待てばいいのです。

ほとんどは、

焦ったり、

急ぐことで問題が起きて来ます。

子宮口が全開してから、

1時間ほど経った頃から、

だんだんとA様から、

「うーん!」

と、

陣痛の発作ごとに、

うめき声が漏れ、

勝手にお尻にチカラが入っています。

その調子でいいこと、

自然に力が入るのに身を任せて、

きばりたいがままに、

きばればいいこと、

上手にきばれていることを、

お伝えしました。

その時に、

出たA様からの言葉が、

冒頭の、

「ウンチするみたいな感じですね!」

です。

その後、

自然に来るいきみのまま、

なんと、

3584gの可愛い女の子を、

穏やかにお産されました。

もちろん、

会陰切開をすることはなく、

少しお傷はできましたが、

母児ともに、

とてもお元気です。

いつも私は、

お産も排泄だと言っています。

本当に、

その通りなのです。

排便をするのと同じなのです。

陣痛は、

排便でいう催しです。

そして、

赤ちゃんが下がってくれば、

勝手にきばりたくなって、

きばるって出るんです。

排便との大きな違いは、

不要なものを出すのか、

とても大切なものを出すのかです。

よくドラマであるように、

「ハイ、

息を止めてきばって!」

なんて、

普通は必要ないんです。

何かで、

赤ちゃんを早くて産まないといけない

理由がある場合を除いては、

自然に待っていれば、

産婦さんが自然にいきんで、

産むのです。

一所懸命に、

必至になってきばらなくても、

いいんです。

息を止めて

無理にきばることで、

逆に、

赤ちゃんがしんどくなって

しまうこともあります。

人間も動物です。

あなたの、

潜在意識に持っている、

本能を信じて、

ご自分の身体と、

ご自分を信じて、

自然に身を委ねたお産をしましょう

 

 

 

 

 

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