あなたは

「吸引分娩」というお産の方法を、

ご存じですか?

最近では、

決して珍しい方法ではありませんので、


詳しくは知らなくても、

名前くらいは

聞いたことがあるかもしれませんね。

吸引分娩とは、

赤ちゃんの頭を専用の吸引器で引っ張って、

お産を終える方法です。


赤ちゃんが

なかなか下がってこないときや、


お母さん・赤ちゃんの状態が

心配なときに、


分娩を早く終わらせるために

行われます。

吸引器を使うと、

お産は一気に進みます。


何回か引いてようやく…

ということもありますが、


基本的には数分もかからずに

終わることがほとんどです。

こうして、

赤ちゃんの状態が悪くなる前に

素早く生まれてくれれば、


処置が早くでき、

結果的に母子ともに

良い結果となることも多いのです。

吸引分娩のおかげで救われた命が、

どれほどあるかわかりません。


とても大切で

有効なお産の方法です。

ですが…


私はいつも、

吸引分娩のあとに

ふと思ってしまうのです。

赤ちゃんは、

一体どんな気持ちだったのだろう?

と。

自分の意思とは関係なく、

突然頭を引っ張られ、


狭く硬い産道を、

ぐいぐいと通されていく…

まるで、

お笑い芸人さんが

顔にかぶせられたパンストを


一気に引っ張られるような、

そんな衝撃。

それが、

何の前触れもなく、

いきなり訪れるのです。


「痛い」も

「やめて」も

言えないままに…。

赤ちゃんにとっては、

あまりにも激しく、

急激な出来事ではないでしょうか。

(日本産婦人科学会より)

もちろん、

吸引分娩が必要になるお産には、
それなりの理由があります。

赤ちゃんの回旋が

うまくいっていないとき、


へその緒が

巻きついているとき、


お母さんが

疲れ切ってしまっていたり、

強い緊張で進みにくいとき…

そんなとき、

赤ちゃんはスピードを落としながら、


お母さんの体や

自分の状態に合わせて、

ちゃんと調整してくれているのです。

ですから、

特に問題がなければ、


お産に時間がかかっても、

ゆっくり進めた方がいいことも多いです。

でも、

赤ちゃんの状態が

悪いときは待てません。

吸引分娩が

必要になる場合もあるし、


吸引では難しいときには

帝王切開術になることもあります。

どちらがいい・悪い

という話ではなく、


状況に応じた

最善の選択なのです。

ただ、

ひとつだけ。

吸引分娩は、

赤ちゃんにとって

「やさしいお産」ではありません。


お母さんにとっても、

膣や会陰に裂傷が

起こりやすくなります。

そして、

あなたのせいではないけれど、


「お産の準備が整っていない」方は、
吸引分娩になりやすいのも事実です。

赤ちゃんの頭を、

無理やり引っ張るという体験を
わが子にさせないためにも、

ぜひ今から
あなた自身のお産の準備を、

始めておいてくださいね。

あなたと赤ちゃんが、
できるだけ自然な流れの中で、

優しくお産を終えられますように

 

 

 

 

 

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