先日の当直でのお話です。
初産婦のA様が、
お産で入院されていました。
日勤からの申し送りでは、
A様が、
お産を怖がっていて、
とても緊張しているとのことでした。
もともとA様は、
ご自分が「痛み」に、
とても弱いことを
自覚しておられたので、
無痛分娩を
希望されておられたそうです。
ですが、
ご主人に反対されて、
A様は、
泣く泣く、
無痛分娩を諦めたそうです。
日勤で、
分娩の経過を確認するために、
内診しようとしたら、
「怖いです!」と、
ガチガチに緊張していて、
内診を、
なかなかさせてもらえなかったそうです。
なんとか、
内診をしても、
とても痛がってしまって、
しっかりと診察ができずに、
結局は、
子宮口の状態が
わからなかったとのことでした。
私が受け持った時も、
とても緊張しておられました。
分娩の進行を知るために、
内診することを告げると、
「無理です!
怖いです!」
とおっしゃいます。
何が怖いのかを尋ねると、
「内診が怖いです!」と。
内診がなぜ怖いのかと尋ねると、
「痛いから!」と。
A様は、
とても緊張しているため、
全身がガチガチでした。
力が入ると、
余計に痛く感じること、
内診自体は、
決して痛くないこと、
もし、
痛いと感じた時には、
言ってもらえれば、
すぐに内診をやめること、
痛くないようにする代わりに、
私の言う通りにしてほしいこと、
それらを伝え、
お願いしました。
何とか、
「わかりました」
と言っていただき、
内診をさせて頂くことになりました。
まだ体は緊張していて、
ガチガチです。
この状態で、
無理に内診をすると、
絶対に痛みを感じます。
ですから、
力を抜いてもらうために、
まずは、
全身に思いっきり力を入れた後で、
力を抜くということを、
何度かしてもらいました。
そして、
力を抜くことと、
力が抜けた状態を
体感していただきました。
そうして、
陣痛の合間に、
できる限りのジョークを飛ばし、
A様を、
笑わせました。
笑うと力が抜けて、
リラックスができます。
そうして、
時間をかけて、
緊張をほどき、
いよいよ、
診察です。
内診することを告げた後、
力を抜いて足を開いてもらい、
その後は、
ずっとA様に話しかけ、
意識を、
私との会話に
集中させました。
無事に、
なんとか内診ができ、
内診している状態で、
A様に痛みを感じるか
確認すると、
「痛くないです!」と。
力が抜けていると、
内診は痛くないことを、
実感してもらいました。
この成功体験で、
次からの内診は、
とてもやりやすくなります。
これが、
A様の思った通りに、
痛みの体験になってしまうと、
次からの内診は、
もっと大変なことになってしまいます。
この成功体験から、
Aさま自身が、
力を抜くことの大切さを、
実感されました。
そのため、
その後は呼吸法をするなど、
力を浮くことに、
一所懸命頑張ることができていました。
結果、
17:00に子宮口が3cmから、
21:00過ぎには全開になり、
22:13に立派な男の子を、
お産みになりました。
私が受け持ってから、
5時間ほどでお産になっています。
初産婦さんの経過としては、
とてもスムーズで
早いお産となりました。
恐怖心は、
体も心も緊張させます。
緊張すると硬くなります。
硬い状態だと、
痛みを感じやすく、
また痛みが増強されます。
そうすると、
さらに恐怖心が増し、
緊張し、
痛みがまし・・・・・・
と、
恐怖→緊張→痛み→恐怖→・・・・・・
と永遠に
負のスパイラルが
続いてしまいます。
お産の痛みを
増強させているのは、
この「恐怖心」という、
あなたのマインドと感情が、
大きな原因になっています。
もし、
今お産に、
何らかの不安や恐怖を
持っているようでしたら、
できるだけ、
それらを緩和させておく必要があります。
お産への恐怖心を取りのそいて、
リラックスした状態で
お産に望めるよにしましょう
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