前回に続き、
今日も会陰切開について、
お話しさせて頂きます。
お産も格差があり、
出産場所や医師の考えなどによって、
会陰切開をするかどうかも、
違ってくるとお話ししました。
これは、
産婦さんの状態によって、
というよりも、
お産を介助させていただく側の
考えによるところが大きいです。
では、
産婦さんの状態とはどう言うことでしょう。
産婦さんの状態によって、
左右される事もたくさんあります。
あなたが、
会陰にお傷を作りたくなければ、
会陰部が切れない状態に
しておく必要があります。
会陰部が切れる原因は、
赤ちゃんの頭が通るだけの大きさに、
会陰部が伸びていないことと、
会陰部だけに、
強い圧がかかることによります。
その原因の一つは緊張です。
あなたがお産のときに、
緊張していると、
どうしても体全体が硬くなり、
同様に会陰部も硬くなって、
会陰部の伸びが悪くなります。
例えば、
薄いお餅で考えてみてください。
硬いお餅を、
無理やり左右に引っ張ると、
すぐにちぎれてしまいますね。
ですが、
柔らかいお餅ですと、
左右に引っ張っても、
よく伸びて、
ちぎれませんよね。
会陰部もそれと同じです。
緊張を取り除いて、
モチモチと柔らかい状態を保ちましょう。
二つ目は、
強いいきみです。
緊張にもつながりますが、
いきみをコントロールできず、
強くいきみ続けると、
赤ちゃんの押し出されるスピードに、
会陰部の伸びが追いつかずに、
伸びる前に頭が無理矢理通ろうとして、
避けてしまいます。
ですから、
ある程度ゆっくり進むことが
会陰のためには大切です。
また、
いきむ事で呼吸が止まり、
赤ちゃんの酸欠状態が続き、
赤ちゃんの状態が悪くなってしまうため、
お産を急がないといけなくなってしまいます。
そうすると、
やはり会陰部が十分に伸びる前に、
赤ちゃんの頭を無理矢理通す事になるので、
結果切れてしまいます。
最後に、
お産の時のスタイルです。
これは、
産婦さんだけの問題ではないのですが、
お産の時のスタイルで、
会陰部にかかる圧が、
大きく異なるのです。
会陰部にかかる圧が大きいほど、
会陰部に負担がかかり、
結果切れやすくなります。
では、
どんなスタイルが良いのか?
会陰にかかる
負担の少ないものから言うと、
一番は四つん這いです。
次に横向き。
そして仰向けです。
みな様もご存知のように、
分娩台は仰向けのスタイルです。
一番、
会陰部に負担がかかり、
実は一番、
会陰部が切れやすいスタイルなんです。
なのに、
何故そのスタイルでお産をするのか。
それは、
介助者にとって、
都合がいいからです。
会陰にお傷を作らないお産をするためには、
リラックスして会陰部の緊張を取ること、
ゆっくりとしたお産ができる
コントロール力を持つこと、
お産のスタイルを選ぶこと、
これらが大切ですよ。
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