1. その場で大切なのは、
感情よりも導き方

先日の当直で、
立ち会い中のご主人様に、

思わず心の中で

叫んでしまったことがありました。

「あんたが動かんかい!」

もちろん、
実際にはそんな言葉は口にしません。

私は笑顔で、
やさしくこうお伝えしました。

「Aさまは今、

陣痛で動けないので、

ご主人様の方が

少しかがんでみましょうか」

お産の場で大切なのは、
自分の感情を出すことではなく、

そのご家族にとって
よりよい流れを整えることです。

私の怒りは、
その場には必要ありません。

必要なのは、
ママが安心できること、

赤ちゃんが

力を発揮しやすいこと、

そして家族が一緒に

このお産をつくっていけることです。

2. パートナーは、
わからないだけのこともある

その時、
Aさまは陣痛の波の中で、

分娩台に手をついて、
体を支えておられました。

そのAさまに向かって、
ご主人様が言われたのは、

「腰さすりにくいから、
かがんでくれるか」

という言葉でした。

一瞬、
耳を疑いました。

けれども、
ここで大事なのは、

すぐに
「思いやりがない」
と決めつけないことです。

ご主人様は、
Aさまを大切に

思っていなかったのではなく、

どう支えればいいのか
わからなかっただけかもしれません。

最近は、
相手を思っていても、

それを行動でうまく表せない方が
本当に多いと感じます。

特にお産は、
日常とはまったく違う特別な場です。

緊張して、
普段ならできることが
できなくなることもあります。

だからこそ、
責めることよりも、

わかるように

伝えることの方が大切なのです。

3. 立ち会いお産は、
妊娠中からの準備で変わる

私は、
立ち会いそのものを

とても大切に思っています。

パートナーがそばにいることは、

ママにとっても、
赤ちゃんにとっても、
大きな力になるからです。

ただし、
「立ち会う」だけで
支えになるわけではありません。

何のために立ち会うのか。

その時、
ママはどんな状態になるのか。

パートナーは、
どんな声をかけ、
どう動くのか。

ここがわかっていないと、
せっかくそばにいても
力を引き出しにくくなります。

私は、
パートナーは
監督のような存在だと思っています。

実際に力を発揮するのは、
ママと赤ちゃんです。

でも監督は、
選手の状態を見て、

安心できる空気をつくり、
必要な支えを届けます。

お産でも同じです。

パートナーが
ママを自分に

合わせるのではなく、

自分がママに

合わせて動けるようになること。

それが、
立ち会いの質を大きく変えます。

4. 最高のお産は、
家族でデザインするもの

Aさまにとっても、

ご主人様にとっても、

赤ちゃんにとっても、

このお産は一度きりです。

やり直すことはできません。

だからこそ、
立ち会いが

「ただそこにいただけ」

で終わるのは
とてももったいないことです。

パートナーが立ち会ってよかった。

ママが、
一緒に乗り越えてもらえたと感じられた。

赤ちゃんも、
安心の中で迎えられた。

そんなお産は、
その日だけで終わらず、

その後の

家族の絆にもつながっていきます。

何をしていいか

わからないパートナー。

何をしてほしいか

わからないママ。

そのままでは、
お産の力は

十分に引き出されにくくなります。

だからこそ、
妊娠中から

「誰のために立ち会うのか」

「何のために立ち会うのか」

「誰が何をするのか」

を話し合っておくことが大切です。

ぜひ、
あなただけの

バースデザインの中に、

パートナーの役割も

入れてみてくださいね

 

 

 

 

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